沖縄・辺野古の抗議船「不屈」からの便り

辺野古の海の番人・われらが金井船長は今日も荒れた弾圧の海に愛船「不屈」を漕ぎだす。13年前初めて舵を握った金井牧師を見ていた私は、年々闘う強さを身につけながらも漁師や海保に穏やかに語り続ける優しさを倍増させていく彼の心の在り方を知りたいと本書を手に取った。圧倒的な力を前に絶望しか生まれてこないはずのこの海からなぜ希望が湧き上がってくるのか。答えは、現場の視点で記録された激動の日々の中に鮮やかに浮かび上がっていた。
【ジャーナリスト/映画監督 三上智恵氏】

著者 : 金井 創
発刊日: 2019年4月10日
ISBN :978-4-9909365-2-5 C0036

目次

まえがき

I 沖縄からの便り

1 抗議船「不屈」の誕生

二〇一六年

2 抵抗は友を呼ぶ
3 フロート━━海上のバリケード
4 二十歳の女性が犠牲に
5 悲しみの県民大会
6 琉球処分
7 個人vs組織人
8 辺野古裁判と高江
9 不当な逮捕・拘留
10 キリスト者の平和活動
11 オスプレイ墜落

二〇一七年

12 海の闘い再び
13 やんばるの森が殺される
14 県外各地との連帯も
15 大浦湾の破壊
16 海上保安官とこんなやり取りも
17 亀さんの背中に乗って
18 慰霊の日
19 海上大行動
20 進む護岸工事
21 二つの平和賞と沖縄
22 いのちのバトン

二〇一八年

23 空から降るのは雨ではなく
24 二つの市長選・敗北と勝利
25 護岸がつながり海が死ぬ
26 差別を打ち破るものは
27 翁長県知事逝く
28 自立と共生と多様性
29 目を覚まして
30 フロートの再設置
31 土砂投入始まる

二〇一九年

32 「問題ない」埋め立て工事

不屈と不屈丸

II 宗教者として抗議活動にかかわって

1 平和を造る
2 石としての沖縄
3 私にとってのイエス・キリスト
4 非暴力で平和を
5 不屈の民

あとがき